この記事でわかること
- 指標の1種RSIとは
- RSIは逆張り向きなのか
- RSIのダイバージェンスについて
バイナリーオプションで使われている指標は、バイナリーオプション初心者とって理解するのが難しいものばかりですよね。
難しいからと言って、指標に関係のある用語を覚えない選択肢はあり得ません。
今回は、指標の1つ「RSI」について、バイナリーオプション初心者でもわかりやすく解説させていただきます。
RSIとは
RSIは、相場の過熱感を0%から100%で表したオシレーター系指標の1種になります。
過熱感とは
為替が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」のこと
RSIが50%の時は過熱感が無い状態で、買い手や売りての勢いはありません。
過熱感が51%以上になると買い手が多くなっている状態で、更に70%以上で為替が買われ過ぎている状態になります。
49%以下の場合は売り手が多い状態になり、30%以下で為替が売られ過ぎていることになるのです。
RSIの買われ過ぎや売られ過ぎは
逆張りの「売りサイン」や「買いサイン」の判断基準になる。
RSIは逆張り向き
RSIは、基本的にボックス相場で逆張りしたい時に向いている指標です。
逆張りが向いている理由
相場が過熱することで、RSIは上限や下限に張り付いて戻らない時があるため
RSIを使って投資するのであれば、トレンドの確認ができる「標準偏差ボラティリティ」や「DMI」などと組み合わせて、ボックス相場の上限と下限を確認するようにしましょう。
ボックス相場の上限や下限を確認しておくことで、逆張りするタイミングが掴みやすくなり、投資を有利に進めることができます。
ボックス相場を抜けたと判断した場合、逆張りをやめて順張りの投資に変更することもできます。
RSIのダイバージェンスとは
RSIは、為替の変動と連動しており、為替レートが上昇したらRSIも上昇し、下落したら一緒に下がります。
基本的に連動した動きを見せるRSIですが、たまに為替レートと指標でズレが生じたり、2つが違う向きになることがあります。
よくあるケース
為替レートは上昇して高値の更新をするが、RSIは前回よりも上昇せず伸びない
こういったことを「ダイバージェンス」と呼んでいます。
ダイバージェンスは、RSI以外にも「ストキャスティクス」や「MACD」などの指標でも起こることがあります。
トレンド終了の判断材料にもなる
RSIのダイバージェンスは、トレンド終了の判断材料として見ることも可能です。
例:為替レートは上昇してRSIが下落した時
為替レートは上昇し高値の更新していることから、売り手よりも買い手の勢いが強くなっています。
一方、RSIは下落しているので、前回よりは買い手の勢いは弱いことがわかります。
上記の例から、以前の為替レートよりも押し上げる力が弱まっていることから、トレンド終了が近いという判断ができるのです。
トレンド系指標にはダマシあり
ダイバージェンスは、トレンドが無い保ち合い相場の時は信頼性が低くなります。
トレンド発生中のダイバージェンスは、上昇トレンドと下降トレンドで発生するものがあります。
上昇トレンド時のダイバージェンス
為替レートが高値を更新しているものの、指標が下落している状態になる
下降トレンド時のダイバージェンス
為替レートが安値を更新し、逆に指標が上昇している状態になる
トレンド発生中であれば、どのような状態でも為替レートが反転していく可能性が大きくなっていきます。
そして、トレンド系指標のエントリーサインが、ダマシになってしまう可能性も大きくなります。
経済指標も併用して確認しよう
RSIのダイバージェンスが、チャートに出現してもすぐさま逆張り投資をするのはやめておきましょう。
ダイバージェンスが出現したといっても、トレンドが元通りになる可能性があり、逆張りの意味がなくなります。
トレンドが元通りになるのは、重要な経済指標が相場と逆になった時になりやすいです。
そのため、ダイバージェンスの出現後は、経済指標を見てトレンドが元通りにならないか確認することが重要です。
まとめ
最後に、オシレーター系指標のRSIについてのまとめを見ていきましょう。
RSIのまとめ
- ・為替と指標は基本的に連動して変動する
- ・パーセントによって逆張りサインが出る
- ・ダイバージェンス:連動性にズレや向きが反対
- ・チャートは経済指標を併用してチェック
基本、逆張りに適応したオシレーター系指標ではありますが、RSIだけでは予想して投資するのは難しいです。
なので、順張りに合った指標や経済指標などを使って、RSIで見れない部分を見てあげるようにしましょう。