この記事でわかること
- ダイバージェンスとは
- ダイバージェンスの種類について
- ダイバージェンスが見つかりやすいポイントとは
FXと同様にバイナリーオプションでは、為替市場のチャートを確認しながら投資を行っていきます。
チャートを確認していく中で、表示上で様々な現象が起こっていることも確認できます。
そこで今回は、チャート上で起こる現象の一つであるダイバージェンスについて、詳しく解説していきたいと思います。
ダイバージェンスとは
チャート上で確認できる現象だと言っても、「ダイバージェンス」ってなんなのかわからないと思います。
ダイバージェンスとは、ローソク足の動きに対してオシレーター系の指標が反対の方に動いてしまう現象です。
ダイバージェンスは、別名で「逆行現象」と呼ばれていることもあります。
本来、ローソク足とインジケーターはチャート上で同じ動きをします。ローソク足が上にいけばインジケーターも上にいくといった感じですね。
ですが、ローソク足が上昇しているにインジケーターでは下降するといったことがあります。これがダイバージェンスです。
ダイバージェンスが発生したら、トレンドの勢いが弱くなっているサインとなるので、為替の傾向が変わる可能性があると予想しやすくなります。
ダイバージェンスの種類について
ダイバージェンスには種類があります。状況によって呼び方が変わりますので、覚えておいて損はありません。
ダイバージェンス一覧
- ブリッシュ・ダイバージェンス
- ベアリッシュ・ダイバージェンス
- ヒドゥン・ダイバージェンス
大まかにわけるとダイバージェンスは、この3つになります。
各ダイバージェンスについて、詳しく紹介していきます。
ブリッシュ・ダイバージェンス
ブリッシュ・ダイバージェンスとは、為替市場のトレンドが下落しているなか、オシレーター系の指標は上昇している現象の呼び名です。
ブリッシュ・ダイバージェンスが発生した場合、その後将来的に下落していた市場が上昇もしく急騰する可能性があります。
バイナリーオプションでは、この現象が発生したら思った以上に下がらないこともありますので、勢いで投資しないように注意しておきましょう。
ベアリッシュ・ダイバージェンス
ベアリッシュ・ダイバージェンスとは、為替市場のトレンドが上昇しているなか、オシレーター系の指標が下落している現象の呼び名となっています。
ベアリッシュ・ダイバージェンスが発生したら、将来的に上昇していた市場が下落もしくは急落する可能性があります。
ベアリッシュは、ブリッシュの反対の現象だと覚えておきましょう。
もしバイナリーオプションで、この現象が発生した場合はブリッシュと同様に勢いに任せず様子を見るようにしましょう。
ヒドゥン・ダイバージェンス
3つ目のヒドゥン・ダイバージェンスは、上記の2つとは違いトレンドの継続がありゆる現象の呼び名です。
ダイバージェンスは、トレンドが反転する可能性がある時に起こる現象なのですが、ヒドゥンの場合それはありません。
ヒドゥンは、以下の通りの現象となっています。
- 価格が安値を切り上げていても、オシレーターだと切り下げている
- 価格が高値を切り下げていても、オシレーターだと切り上げている
ヒドゥン・ダイバージェンスは、この2つが主な現象となっています。
この現象を見るポイントとして、「上昇トレンドの時は安値同士」や「下降トレンドの時は高値同士」で、比較があります。
ダイバージェンスの現象の中では、ヒドゥンがバイナリーオプションでの投資で役に立つとされています。
特にヒドゥン・ダイバージェンスは、順張り投資の予想で効果が発揮されていると言われてます。
3種類の違いは覚えて損はなし
ブリッシュやベアリッシュなどは、為替のトレンドと反対にオシレーター系指標のが動くと覚えておけば大丈夫です。
ヒドゥンに関しては、トレンドの継続があるかもしれないので、他のダイバージェンスとは違うと覚えておきましょう。
ダイバージェンスを見つけたら利益に繋がる?
結論から言いますと、ダイバージェンスは必ずしも利益に繋がるわけではありません。
その理由として、ダイバージェンスが発生したからといって、為替が思い通りに動くわけでは無いからです。
ダイバージェンスは、あくまでも為替が動く可能性があると認識するものというだけなのです。
ですが、ダイバージェンスによる情報は、有益ではありますから投資予想の戦略としては充分に使えます。
ダイバージェンスで分からない部分は、インジケーターを駆使してより情報集めると良いです。
利益が確実とは言えませんが、何もしないより利益を得る可能性を高められるので、確認しておくようにしましょう。
ダイバージェンスが見やすいインジケーターって何?
ダイバージェンスは、チャート上で目視の確認が必要となります。
そのため、外部ツールや備え付け機能などにあるインジケーターとローソク足の違いが分かりやすいものを知っておく必要があると思います。
ただし、ダイバージェンスがわかりやすいものだけでは、投資の予想に役立てるのが難しいため、わかりやすさ重視だけじゃだめなのです。
そこで、ダイバージェンスが分かりやすいうえに、使い勝手のいいインジケーターについてご紹介します。
使い勝手のいいインジケーター:ストキャスティクス
ストキャスティクスは、オシレーター系インジケーターの中ではダイバージェンスを確認できやすく、データ分析でも使うことができます。
このストキャスティクスで、為替市場のチャートをデータ分析する過程で、ダイバージェンスを見つけられればイイ感じとなります。
ダイバージェンス自体は、発生が多い現象ではないため必死に探す必要はありません。
ストキャスティクス以外のオシレーター系インジケーターでも、ダイバージェンスを見つけることができるので、他の物も使ってみると良いです。
見つけやすいポイントはトレンドの変動
ダイバージェンスはただ見ているだけだと、見つけるのに苦労します。
見つけるためには、見つけやすいポイントを確認することです。
そのポイントとは、「トレンドの変動」です。
トレンドは、ずっとそのままの状態であるわけではありません。
常に為替市場は動いているので、トレンドも変化していきます。
このトレンドが変化する時に、ダイバージェンスが見つかることが多いのです。
なのでダイバージェンスを確認したい時は、トレンドが変化した時を見るようにしましょう。
トレンドの変動による発生を追うことで、トレンドに対応した投資を狙ってみるのも良いです。
投資の予想以外にも、その時点のトレンドが終わるかどうか確認することもできるので、とりあえず見ておくのもよいでしょう。
まとめ
ダイバージェンスについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
ダイバージェンスは3種類の現象があり、2つは似ている現象で、残りの1つは独自の現象となっています。
3種類の現象の呼び名をもう一度見て覚えておきましょう。
3種類の現象
- ブリッシュ・ダイバージェンス
- ベアリッシュ・ダイバージェンス
- ヒドゥン・ダイバージェンス
ダイバージェンスは、インジケーターを使ったデータ分析よりも重要度は高くありません。
なので、必ずしも見つけて予想の判断材料として、使わなくても大丈夫です。
ですが、ダイバージェンスを見つけておくと、その後のトレンドを把握するのにも使えるため、忘れずに覚えておくと良いです。
投資予想のためにデータ分析するのであれば、ダイバージェンスだけでなく、トレンド系指標やオシレーター系指標などのインジケーターも使えるようになりましょう。