ハイローオーストラリアは、色んな方々からオワコンと言われることがあります。それに関しての噂も流れており本当にオワコンになったと勘違いされる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
オワコンと言われているときには、実際にはまだオワコンではないのが実情です。その証拠にハイローオーストラリアは海外BO業者の中でかなりの人気を誇ります。
そこで今回は、海外BO業者で人気のあるハイローオーストラリアは本当にオワコンに向かっているか、それとも違うのか詳しく解説していきたいと思います。
ハイローオーストラリアに関するあの噂
海外バイナリーオプションの中で言わずと知れた人気を誇るハイローオーストラリアですが、定期的に、というかほとんど常時「オワコン」という話が上がります。記憶に新しいのは、2019年から2020年頃における「ハイローオーストラリア終了」という噂。
この噂は、オーストラリア国内におけるバイナリーオプションの立ち位置が厳しいものになり、運営元であるハイローマーケッツがライセンスを取り消されて拠点とサイトを移転したことが原因と考えられています。
実際には、当時ハイローオーストラリアと呼ばれていた「ハイロー」は確かに一度終了してしまいましたが、心機一転として再びHighLow(ハイロー)」として運営が続いています。
より遡れば、日本国内のバイナリーオプション規制強化に端を発するものであると思われます。
規制強化により、国内における金融庁認可のバイナリーオプションは、証券会社にとっても利用者にとっても旨味がなくなり、こちらは文字通りのオワコンと言っても過言ではありません。
ハイローオーストラリアがオワコンと言われる原因
ハイローオーストラリアがオワコンと言われているのはよく耳にするのではないでしょうか。今回、代表的な2つの実例を取り上げ、何故オワコンと言われるのか、そして、実際にハイローオーストラリアがオワコンなのかについて見ていきたいと思います。
実例その1:所在地とサイトアドレスの変更
先述のとおり、ハイローオーストラリアは、元々はオーストラリアに拠点があったバイナリーオプション業者でした。このことからハイローは通称でハイローオーストラリアと呼ばれていたわけですが、2019年8月、オーストラリア証券投資委員会がある声明を発表しました。
発表された声明では、「バイナリーオプションは経済的価値がないばかりか、ギャンブル性が非常に高く、消費者に重大な損害をもたらすものである。」とBOによる悪影響を危惧した内容がありました。これよりオーストラリアでバイナリーオプションの禁止が検討され、実際に2021年5月にて禁止令が出されています。
禁止令によって、当時のハイローオーストラリア運営は金融ライセンスを取り消され、オーストラリア国内から撤退しました。その後、セントビンセントおよびグレナディーン諸島で「HLMI LLC」が新たな運営としてハイローを引き継いだことで、今現在もサービスを提供しています。
運営と所在地の変更に伴って、ハイローのサイトアドレスが「highlow.net」から現在の「highlow.com」になっています。一説にはこの変更によりハイローオーストラリアがオワコン化したという噂もあります。
2024年9月の時点で、旧サイトアドレスにアクセスすると新サイトアドレスへ自動的に飛ばされるようになっています。旧サイトを覗こうとしても見ることはできないのでご注意ください。
変更に伴いユーザー側で旧から新へと口座移行も行うことができていましたが、現在ではすでに移行はできないようになっています。
実例その2:利用者の減少
所在地や運営の変更が要因だとは思いますが、ハイローオーストラリアの利用者が減少傾向で、辞めた人たちがザオプションやBi-winningに流れているという噂があります。
これについては確たる証拠は出ていません。ハイローオーストラリアの最盛期と比較して大手掲示板やSNSでの賑わいが見られないことから鑑みて、ある程度事実と捉えて問題ないでしょう。
何故このようなユーザー流出の自体に陥っているのか。それは、ハイローオーストラリアがユーザーにとって不利となるルール改定を繰り返したためと考えられます。その中でも、特に影響が大きかったであろう要因を2つ取り上げます。
同値時の処理
1つ目は同値時の処理。もともとハイローオーストラリアでは、投資時と判定時間終了時が同値であった場合は投資額がそのまま返金されていました。ですが現在では、同値の場合は投資額を没収する形になっています。これを嫌ったユーザーたちが同値でも返金してくれる海外バイナリーオプション業者へと流れた可能性があります。
人気取引の撤廃
そして2つ目は、人気のある取引の撤廃。ハイローオーストラリアは、ゴールドやAUD/NZDの15分取引を撤廃しています。
撤廃された金融商品は、非常に勝ちやすくユーザーにかなり人気だったのです。これらの金融商品で投資したかったユーザーが、一斉に離れていったとされています。
ハイローオーストラリアは本当にオワコン化?
2024年9月時点では、まだまだハイローオーストラリアを利用している人は多く、投資もよく行われているであろうことは想像に難くありません。
しかし、いつまでも今の状態が続くかわかりません。そうなると、ハイローオーストラリアが本当にオワコン化するのではと思ってしまいますよね。
バイナリーオプション業界全体の現状を知ることで、オワコン化しているのかそうではないのか判断できるかと思いますのでご紹介します。
新規業者の台頭
ハイローオーストラリアの運営が変更される前は、競合となるバイナリーオプション業者は一応数多くありました。しかしその大半が詐欺まがい、もしくは本当の詐欺業者だったのです。
まともにバイナリーオプション取引が可能だったのはハイローオーストラリアとファイブスターズマーケッツくらいのものでした。
しかし現在では、ザオプションやBi-Winningといった新しいBO業者が現れ、ハイローオーストラリアの牙城を崩そうとしています。
Bi-Winningについては若干未知数ではあるものの、ザオプションの勢いはめざましく、2022年6月には、それまで徴収していた出金手数料を撤廃、ペイアウト率も増加と、かなり直接的にハイローオーストラリアのお株を奪おうとしてきています。
ファイブスターズマーケッツにしても、低いと言われ続けていたペイアウト率の改善を図り、ユーザー獲得に積極的です。更に、多機能な取引画面、一攫千金も狙えるトーナメント制度があるブビンガの参入もありました。
ハイローオーストラリアはどうかというと、口座開設キャッシュバックやジャックポット、養分キャッシュバックなどのボーナスは豊富ではあるものの、その他の部分についてはユーザーに有利となる変更点はあまり見られません。
老舗だからこそのシンプルさと取り組みやすさ、といえば聞こえはいいですが、ユーザー流出が続けば、ハイローオーストラリアにとっていいわけがありません。この点はハイローオーストラリアに何かしらの改善してほしいところです。
長年ほとんど大きな変更を行わずに運営を続けている点を考えると、多少ユーザーが減ってもまだまだ最大手の立場はゆるぎがないのかも知れません。
バイナリーオプションそのものの現状
バイナリーオプションという取引形態そのものの動向にも注視したいところです。
バイナリーオプションは現在、主要国の中ではアメリカと日本のみが、制限付きとはいえ取引可能です。他の各国については明確に禁止であると打ち出しています。
2022年6月時点において、日本におけるバイナリーオプション規制強化の気配は見えないものの、ユーザー=日本人の国内資産の海外流出を政府が厭えば、何らかの形で介入が行われる可能性は否定できません。現に、アメリカでは、自国内での取引においてのみバイナリーオプションを許可するとしています。
現時点では、ユーザーが自己判断によって海外業者を利用するのは違法ではありませんが、アメリカと同様の規制が入ったときには、それこそ、少なくとも日本国内においては、ハイローオーストラリア(ハイロードットコム)は、いや、バイナリーオプションは完全に終了といえるでしょう。
まとめ
今回は、ハイローオーストラリアはオワコンなのかについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
冒頭で触れましたが、オワコンと言われている間はまだオワコンではない証拠とも考えられます。本当にハイローオーストラリアがオワコンならそもそも話題にすらならなりません。
掲示板にせよSNSにせよ、かつてと比べれば賑わいがないというだけで、活況とはいえずとも一定以上の利用者がいます。
ただ、今後についてはなんとも言えないところがありますので、もしハイローオーストラリアを始めるなら、本当にオワコン化する前にやってみてはいかがでしょうか。