この記事でわかること
- ローソク足とは
- ローソク足の見方と名称
- ローソク足の種類
バイナリーオプションを始めたばかりでローソク足のことについてまったくもって理解ができていないと、為替チャートを読み解いていくのに手間がかってしまいます。
そのため、投資をやっていくのであれば、ローソク足についてしっかりと理解をしておくことは、今後の効率を考えてもかなり重要になってきます。
今回は、ローソク足について初心者でもわかりやすく解説していきます。
ローソク足とは
ローソク足とは、常に変動する為替レートを視覚的に把握でき、過去のデータにも遡ってみれるように図で表したものになります。
1つのローソク足で、「始値」「終値」「高値」「安値」の動きが分かるので、バイナリーオプションをやっていく上で重宝されています。
ローソク足の見方や名称
ローソクの形にはそれぞれ見方や名称があるので、それらを詳しく解説していきます。
ローソク足の見方って?
為替レートをローソク足で初めて見て何を表しているのかわからないですよね。
まずは図で簡単にローソク足の見方について解説します。
- 始値(はじめね):開始時に取引された値段
- 終値(おわりね):最後に取引された値段
- 高値(たかね):取引判定中で最も高い値段
- 安値(やすね):取引判定中で最も安い値段
取引判定時間の始値よりも終値が上だった時のローソク足を「陽線」と呼びます。
逆に取引判定時間の終値よりも始値が上だった時のローソク足を「陰線」と呼びます。
ローソク足の期間は、その時の取引している取引判定時間によって変わってきます。
バイナリーオプションの場合は、「15分」「5分」「30秒」などです。
ローソク足のヒゲや実体ってどこ?
ローソク足には、「ヒゲ」や「実体」と呼ばれている部分があります。言葉だけでは、どこのことかわかりにくいので先に図で解説します。
ローソク足のヒゲとは、図でいう細長い部分のことで、高値に対しての実体との格差「上ヒゲ」と、安値に対して実体との格差「下ヒゲ」のことを言います。
ローソク足の実体は、図の太い部分のことで、始値と終値の格差の部分のことを言います。
ローソク足の作られ方について
ローソク足を為替レートで表したとき、どのような形をしているのかローソク足だけではわかりにくいので、両方を図に載せてみましたので、見てみましょう。
始値から終値までの為替の動きがローソク足1つに収まっているのが分かっていただけたでしょうか?
為替の細かい動きを知ることはできませんが、大まかな動きから今後の動きの予想を立てることができるのです。
ちなみに、ローソク足の1つ作られる時間は、1分や5分などデータ分析によって変わってきます。
ローソク足の種類
ローソク足にも、形の違う種類があり、データ分析をやっていく上で覚えておく必要が出てくるので、解説していきます。
ローソク足(陽線)の種類
陽線のローソク足には「陽の丸坊主」「陽の寄付坊主」「陽の大引坊主」「小陽線」「小陽線のコマ」「下影陽線」「陽のカラカサ」「上影陽線」「陽のトンカチ」の9種類あります。
1つずつ解説していきので、見ていきましょう。
陽の丸坊主
陽の丸坊主は、ヒゲがまったくない陽線です。
始値からずっと上がり続けている状態、次のローソク足でも同じ傾向になりやすいとされています。
陽の寄付坊主
下ヒゲがない陽線です。
高値まで上昇したものの、終値まで下降してしまったことを表しています。
高値まで上昇したところから下降した場合、そのまま下降することがありますので注意が必要。
陽の大引坊主
上ヒゲがない陽線です。
始値より一旦、低くなってしまったものの、その後上昇していっていることを表しています。
小陽線
実体部分が短い陽線です。
売りと買いが拮抗している状態です。小陽線が連続している場合は、大陽線に繋がる場合があります。
小陽線のコマ
実体と上下のヒゲが短い陽線です。
為替の相場の変動がどちらに転ぶのか分からない状態になっていることを表しています。
下影陽線
大きな下ヒゲのある陽線です。
始値から一旦下がったが、持ち直して値を上げたことを表しています。
陽のカラカサ
下影陽線に上ヒゲがない陽線の名称です。
始値より大きく下がったものの、最終的には高値までに上昇したことを表しています。
上影陽線
上ヒゲが長い陽線の名称です。
高値圏内で、このローソク足がでると下がる傾向があります。
陽のトンカチ
下ヒゲがなく、長い上ヒゲをつけた陽線です。
始値から大きく上昇し高値をつけるが、下落してしまい始値よりも高い終値になったことを表しています。
以上が主なローソク足(陽線)になります。
ローソク足(陰線)の種類
陰線のローソク足には、「陰の丸坊主」「陰の大引け坊主」「陰の寄付き坊主」「小陰線」「小陰線のコマ」「下影陰線」「陰のカラカサ」「上影陰線」「陰のトンカチ」の9種類あります。
こちらも陽線と同様に1つ1つ解説していきます。
陰の丸坊主
院の丸坊主は、上ヒゲや下ヒゲがない陰線です。
始値から下がり続けて、安値が終値になっている状態です。
陰の大引け坊主
下髭がない状態の陰線です。
高値圏でこの状態になった場合、反転する目途となりやすいです。
陰の寄付き坊主
上ヒゲがない陰線です。
下がっていく中、一旦回復の兆しを見せる状態です。安値圏でこの状態になった場合、相場が反転する可能性が出てきます。
小陰線
実体が短い陰線です。
小陽線と同様に売りと買いが拮抗していることを表しています。安値圏で続いた場合、大陰線に繋がる場合が出てくるので注意が必要です。
小陰線のコマ
実体とヒゲのどちらとも短い陰線です。
小陽線のコマと同様に、為替の相場の変動がどちらに転ぶのかわからないことを表しています。
下影陰線
大きな下ヒゲがある陰線です。
高値圏の場合、為替が下がっていくことの示唆になります。逆に安値圏だった場合は、為替が上がっていくことの示唆になります。
下影陰線のカラカサ
下影陰線に上ヒゲがない状態の陰線です。
売りの勢いが良かったものの、最終的には買いが盛り返していることを表しています。
安値圏でこの状態になった場合、上昇する可能性があります。
上影陰線
大きな上ヒゲがある陰線です。
安値圏や高値圏でこの状態になった場合は、為替の相場に変動の可能性があります。
上影陰線のトンカチ
下ヒゲがない状態の陰線です。
始値から上昇はするものの、売りによって安値まで下がっていくことを表しています。
以上が、主なローソク足(陰線)になります。
まとめ
ローソク足とは何か?そして、ローソク足の種類について解説してきましたがいかがだったでしょうか?
ローソク足といっても、かなりの種類があるため覚えるのは大変ですが、バイナリーオプションのデータ分析やチャートの確認をしていく上で大事ですから、ちょっとずつでも覚えていくことをおすすめします。
今回紹介しきれなかったローソク足のパターンや売買のサインなどは、また別の記事で解説します。