この記事でわかること
- ボリンジャーバンドとは何か
- ボリンジャーバンドは確率がある
- バンドの向きと幅について
バイナリーオプションをやっていく中で、ローソク足や移動平均線など様々な専門用語があって、わからない用語が多いと思います。
今回は、そんな人向けに移動平均線に関係のある「ボリンジャーバンド」を解説していきます。
そもそもボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドとは、チャートで確認ができる移動平均線と、移動平均線を中心とした上下3本ずつの標準偏差からなる線(バンド)によって、表す指標のことを言います。
ボリンジャーバンドは、一定期間の価格から相場の振れ幅を統計学的に測定をします。
ボリンジャーバンドのバンドについて
ボリンジャーバンドには、バンドという線が上下に3つずつ表示されています。
各バンドは、過去あった値動きを標準偏差にて計算したものとなっています。
バンドは、移動平均線を中心として近いバンドから、「1σ(シグマ)」「2σ(シグマ)」「3σ(シグマ)」となっています。
画像上で「+1σ」や「-1σ」とありますが、これは中心線より上にあるバンドが「プラスのシグマ」で、中心線よりも下にあるバンドが「マイナスのシグマ」となっています。
ローソク足が各バンドの内側に収まる確率
ボリンジャーバンドのバンドは、ただ過去の値動きに対して線を表示しているだけではありません。
バンドの特徴と言えるものとしてあるのが、「ローソク足がバンドの内側に収まる確率」です。
この確率は、バンドを出すための標準偏差の計算によってわかった確率なのです。
ローソク足がバンド内に収まる確率は、各バンドごとで違います。
各バンド内で収まる確率一覧
- 1σ:収まる確率約68%
- 2σ:収まる確率約95%
- 3σ:収まる確率約99%
各バンド内にローソク足が収まる確率はこのようになっています。
ちなみに、バンドのプラスやマイナスで確率が変わることはありません。
バンドの外側になってしまう確率は、バンドの内側に収まる確率の逆になるので「1σで約32%」「2σで約5%」「3σで約1%」となります。
ほとんどのローソク足が、バンドの内側に収まることから、ボリンジャーバンドを使用して逆張りするのであれば、価格が乱高下したりしたときに2σもしくは3σのバンドを抜けた時がベストです。
バンドの向きと幅は変化する
ボリンジャーバンドのバンドは、相場の状態によって向きと幅が変化していきます。
変化の仕方によって、状態の名称が異なるのでそれぞれの名称について紹介していきます。
トレンドが発生していない時は、バンドの線は水平で、幅が狭くなります。
この状態のバンドを「スクイーズ」と呼びます。
トレンドが発生している時は、ローソク足がバンドを押し広げて、バンドに方向性が生まれて幅が広がります。
これを「エクスパンション」と呼びます。
エクスパンションが起こることで、バンドウォークと呼ばれているバンドとローソク足が、一緒に動く状態へと発展する可能性がでてきます。
バンドウォークは、強いトレンドが発生した意味にもなり、仮に逆張りしていると大きな損失を出してしまいます。
なので、もし逆張りで投資をしようと考えているのであれば、バンドの向きと幅に対して注意しておきましょう。
まとめ
ボリンジャーバンドについて、解説してきましたがいかがだったでしょうか?
相場の状態により、ボリンジャーバンドのバンドが変化し、その変化した状態から順張りや逆張りのどちらで投資をするかの判断材料になります。
ただ、ボリンジャーバンドを投資の判断材料として使っていけますが、これだけを元に投資をすることはおすすめしません。
あくまでも、ボリンジャーバンドは張り方の判断材料であり、過去のチャートや通貨ペアを詳しく掘り下げて分析できるわけではありません。
なので、ボリンジャーバンドだけでなく別の分析方法も併用して、投資を行うようにすると良いです。