この記事でわかること
- ストキャスティクスとは何か
- ストキャスティクスの2本のラインについて
- ストキャスティクスが使える相場について
テクニカル指標の中で最も実践的な逆張りに向いているものをご存じでしょうか?
それは、投資の専門用語で「ストキャスティクス」と呼ばれています。
今回は、逆張りに向いているテクニカル指標のストキャスティクスについて解説していきます。
ストキャスティクスはどんなテクニカル指標?
ストキャスティクスは、値動きの反応速度が違う2本のラインを使って、過熱感を観察するテクニカル指標です。
二つのラインが80%以上だったら売りサイン、20%以下なら買いのサインとなる比較的に、わかりやすいテクニカル指標と言われています。
ストキャスティクスで使う2つライン
トレンドを早く見つけるために、使われている2つラインは「%K」「%D」と呼ばれています。
%K
- 過去の一定期間の安値と高値の幅の中で、今の価格がどの位置にあるか表すラインです。
%D
- 過去の一定期間の安値と高値の幅の中で、過去一定期間の平均価格がどの位置にあるか表すラインです。
2つのラインが高い位置にあれば買われ過ぎで、80%以上だと売りサインの判断になります。
逆に低い位置だったら売られ過ぎで、20%以下だと買いのサインの判断になります。
バイナリーオプションでは、売りの時はそこから為替が、下がっていく可能性が高いので「ロー」に投資したり、買いの時は、上がっていく可能性が高いので「ハイ」に投資をする形になります。
2つのラインは、それぞれ値動きに反応速度が異なります。
反応する順番は「%K」「%D」となっています。
反応速度を利用して、各ラインがクロスするところを見て、売買のタイミングを判断することができます。
ラインのクロスの考え方は、移動平均線やMACDと同じで「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」を使います。
ゴールデンクロス
- %Kが%Dを下から上へ抜けたことを表す
デッドクロス
- %Kが%Dを上から下へ抜けたことを表す
ストキャスティクスの2本のラインの特徴
ストキャスティクスで使われている%Kと%Dの特徴について解説していきます。
まずは%Kからの解説になります。
ストキャスティクスのライン「%K」の特徴
%Kの特徴は、価格が急騰や急落したときの反応速度が早く、動きが細かくなることです。
%Kは現在の価格の位置だけを表しているため、このような特徴をもっています。
%Kの反応速度が早いことは、トレンド反転や逆張りのタイミングを逃しにくいメリットになります。
デメリットとして、一時的な急騰や急落でも反応してしまいダマシになってしまうことがあります。
値動きが不安定な時は、もう1本のライン%Dとのクロスが増えて、売り買いサインも増えるので信頼しにくくなってしまうことも。
ストキャスティクスのライン「%D」の特徴
%Dの特徴は、価格の平均値をとって計算していることで、直近の値動きに対する反応が%Kよりも遅いことです。
%Dは反応が遅い分、%Kよりもサインの信頼は高いとされています。
ストキャスティクスはボックス相場で使う
ボックス相場やトレンド場などの相場がありますが、ストキャスティクスを使うならボックス相場で使うようにしましょう。
ストキャスティクスをボックス相場で使う理由
- 強いトレンドが発生した相場では、%Kと%Dは天井に張り付いてしまい、そのまま横ばいになってしまうことがあるかあら
以上の理由で、トレンド相場でストキャスティクスを使わないようにして、ボックス相場で使っていきましょう。
ストキャスティクスをMT5で設定する方法
バイナリーオプションでよく使われている分析ツールのMT5で、ストキャスティクスの設定する方法をご紹介します。
まず、MT5内でストキャスティクスを設定するためのタブを開きます。
「挿入」から「インディケータ」を開き、「オシレーター」の中か「Stochastic Oscillator」を選択してタブを出します。
タブを出したらこのような感じになります。
設定画面の解説
- %K期間:ローソク足何本分を計算に使うか
- %D期間:%Kを何本分使うか
- スローイング:#Dを何本分使うか
ストキャスティクスの基準線をMT5内で引きたいのであれば、レベル表示タブから「追加」でレベル設定の引きたいラインの値を入れればできます。
まとめ
テクニカル指標の1つであるストキャスティクスについて、解説してきましたがいかがだったでしょうか。
ストキャスティクスは、逆張りに向いている指標でボックス相場との相性がいいです。
ただ、順張りやトレンド相場などでは活躍が見込めないので、他の指標と併用して分析しバイナリーオプションの勝率を少しでも上げていきましょう。