この記事でわかること
- サイコロジカルラインとは
- サイコロジカルラインの使い方について
- サイコロジカルラインの注意すべきこと
バイナリーオプションは、FXと同じ投資の専門用語を使っているのはご存じでしょうか?
FXから投資をされている方なら、専門用語の意味を把握されていることでしょう。
投資初心者の方は、専門用語をみるたびに意味が分からないことが多いと思います。
なので、今回はFXやバイナリーオプションの専門用語である「サイコロジカルライン」について解説していきます。
サイコロジカルラインとは
サイコロジカルラインとは、バイナリーオプションやFXなどの為替チャートを使った投資で使われているオシレーター系指標です。
投資家の「次に下がるかもしれない」や「次に上がるかもしれない」などの考えに基づいて、過去一定期間のローソク足の中で上昇したローソク足と下落したローソク足を計算することができます。
サイコロジカルとは
「心理的な」という意味
サイコロジカルラインは、投資家の心理を数値化する目的でバイナリーオプションやFXなどで使われているのです。
サイコロジカルラインのよくある使われ方
サイコロジカルラインで投資家の心理を数値化するのに、一般的に過去12本のローソク足を使います。
日足の場合は12日分で、5分足の場合は直近60分のローソク足を使います。これらから為替チャートの上昇や下落の比率を計算します。
これだけだと分かりずらいので、サイコロジカルラインの参考例を見ていきましょう。
今回の参考例は、過去12日の日足だった場合と仮定しています。
前日よりも上昇した日が9日だった場合
- 9日÷12日=75%
前日よりも上昇した日が3日だった場合
- 3日÷12日=25%
これらの比率は、逆張りの判断基準としてに使うことができます。
判断基準の目安は、75%以上で買われ過ぎとなり売りサインになります。25%以下だと売られ過ぎで買いサインとなります。
指標としては単純な仕組みとなっていますが、サイコロジカルラインは投資家たちが現在の為替の価格に対して、どのくらい警戒心があるのか確かめための指標として使いやすいです。
サイコロジカルラインを使う際に注意しておくこと
投資家の心理を確認するために使われるオシレーター系指標のサイコロジカルラインですが、使う際に注意しておきたいことがあります。
それは、突発的な経済ニュースによって為替が変動しまうことです。
順調に為替が動いていれば問題のないまま、投資家の心理を確かめることができるのですが、為替が突発的な経済ニュースによって変動してしまうと、ダマシが発生しやすくなってしまうのです。
サイコロジカルラインは、上昇や下落の動きを見て計算する指標の為、為替の上昇値や下落値などは参照されません。
ダマシ発生の参考例
例えば、過去12日の日足で9日は毎日徐々に為替の価格が上がっていったとします。その後残り3日で為替の価格がガクっと下がり、計測を始めた時よりも為替の価格が低くなったと仮定しましょう。
この時のサイコロジカルラインの数値は75%で、買われ過ぎのサインが出てしまいます。
順調に為替が動いているのであれば、買われ過ぎのサインが出ていても問題はないのですが、何かしろの経済ニュースによって為替の価格が下がり過ぎてしまった場合、サイコロジカルラインで出した数値の信頼度は下がってしまいます。
なので、サイコロジカルラインの出しているサインがダマシとなってしまうことがあるのです。
サイコロジカルラインを問題なく使っていくには、安定している為替相場をなるべく見つけるようにしましょう。
サイコロジカルラインは他指標と併用が大事
サイコロジカルラインは投資家の心理を数値化することに特化しているので、データ分析として使って投資をやっていくのは難しいです。
なので、他の指標のRSIやMACDなどと併用するようにしましょう。
あくまでもサイコロジカルラインは、為替が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのか判断するためのデータ分析として使っていきましょう。
まとめ
今回はバイナリーオプションやFXでよく聞く専門用語の1つ、サイコロジカルラインを解説してきましたがいかがだったでしょうか?
最後にサイコロジカルラインの簡単なまとめを見ていきましょう。
サイコロジカルラインのまとめ
- オシレーター系指標の1つ
- 投資家の心理を分かりやすく数値化
- 他指標との併用がおすすめ
投資家の心理を数値化するという単純な仕組みではありますが、逆張りの判断基準としては申し分ないオシレーター系指標です。
ただし特化している指標ですから、心理の数値化以外にできることがないので他の指標と併用することが必要になります。
バイナリーオプションで投資の予想をするためにも、より細かいデータ分析が大事なので単純な仕組みではありますが、サイコロジカルラインも良かったら使ってみてくださいね。